最近また株価の動きが怪しくなってきた。米株は1年で9月が最も調子が悪い月だというが、今年は8月に暴落があったばかりだし、間もなくFRBが金利を引き下げることが分かっているので、大きく下げることはないだろうと高をくくっていた。ところがレイバーデーのお休みが明けた途端、いきなり大きな下げで始まった。釣られて日本株まで大幅下落だ。やれやれ。
前回の投稿でも書いたが、セミリタイアしてからの4年間、一定額を切り崩しながらも運良く資産額を微増することに成功してきた。これは何かの間違いか、単にラッキーパンチが当たったに過ぎない。良いことはそんなに長くは続かないというのは長年の社畜生活でしっかり叩き込まれているので、早く今後の運用方針をキチンと考えておくべきだ。もう若くないんだし。
昨年末、今後の投資方針については、夫婦二人分の新NISA枠だけにしていこうと決めた。しかも買うのはeMAXIS Slimのオルカン一択だ。この4年間であれこれ迷いながらいくつもの投資商品を試してきたが、結局一番人気で無難なオルカンに落ち着いた。決めては、比較的高いリターンと圧倒的に安い経費だ。あと一応、世界中の株式に分散する効果も期待できるし、ズボラな素人にはちょうどいい。とか偉そうに言うが、なんてことはない、結局何がいいのか分からなかったから、「長いものには巻かれろ」の横並び日本人作戦を取ったまでだ。1年目は余剰金を使って購入したが、あと4年分については今さまざまな商品に散らばっている資産を売却し、毎年オルカン全力購入に充てていくことになる。どれから売るか、いつ売るか、これも大きな悩みの種だ・・・。頭が痛くなるので、この事については今は考えないでおく。
では、この新NISA二人分のオルカン資産がセット完了できたとして、その後どのように利用していくか、老後の出口戦略を考えてみる。
老後(ここでは65歳以降とする)の収入は年金が中心になるが、生活に足りない分を投資資産の切り崩しで補う予定でいる。でも資産が徐々に減っていくのを見るは、老後の精神的ストレスが高くなるのでできるだけ避けたい。資産を減らさずに上澄みだけをすすって取り崩して行く方法はあるのか?有名なトリニティスタディでは、年間4%ずつ切り崩して行くならば、98%の確率で30年間資産を減らさずに済むという。でもこのシミュレーションは、米国株式75%と米国債権25%の組み合わせが前提となっている。おまけに日本人にとっては為替変動のリスクもあるので、この通りに行くはずはない。先日、ある投資系YouTubeチャンネルにとても良いヒントを教えてもらった。早速それを我が家のケースに当てはめて計算してみる。
オルカンの過去の平均リターンは年率9.5%、リスク(1シグマ)は15%であった。一応この数字を使って検討してみる。65歳以降、10年に1回の頻度で-3シグマ級の大暴落が起こったとする。統計的には0.3%の確率で起こり得る。この時の暴落率は、9.5% - 3 x 15% = -35.5%となる。この大暴落が65歳で年金生活に入って即やって来たら、我が家の虎の子オルカン3,600万円分は35.5%減って2,300万円になってしまうということだ。
これを次の大暴落が来る前の10年間で元の3,600万円に戻すには、年利4.5%程度のリターンが必要となる。つまり、9.5% - 4.5% = 5%だけ毎年取り崩して行けば、10年に一度35.5%の暴落が来ても、次の10年間で元に戻せるはずということだ。ブラボー!
3,600万円の5%っていうと180万円で、これがまったくの非課税で手に入る。厚生年金と合わせるとめちゃめちゃ余裕ではないか。それでいて元本が減る恐れが少ない(もちろんゼロではない)ということは、老後資産の目減りを心配する必要がなくなるのだ。元金保証オルカン永久取り崩しシステムの完成だ!(どこかの投資詐欺の宣伝文句みたいだ)
本当にこんなにうまいこと行くかどうかは分からないが(おそらく行かない)、年金生活に入るまであと5年、サイドFIREで食いつなぎながら株の大暴落を耐え抜いて、なんとしても新NISA枠だけは埋めておかないとイカンということである。それさえできれば、明るい老後生活が待っているのだ!
ちょっと待て・・・、これってインフレ率はどう考えたらいいんだっけ??
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