アラカンおやじのセミリタイアライフ

55歳で早期退職したサイドFIREおやじが日常と昔話を綴ります

年金繰り上げ受給は本当に得か?


ワタシは55歳でセミリタイアするまでの約31年間、サラリーマンとしてほぼずっと厚生年金に加入していました。セミリタイア後は1年半ほど国民年金に加入していましたが、その後は全額免除の資格を得たので年金の支払いはしていません。そしていよいよ、来年には60歳を迎えることになり、長かった年金支払義務がようやくなくなることになります。

となると次は、いつから受給開始するかが課題になってきます。セミリタイアブログ界隈では、65歳より早くから年金を受けとる繰り上げ受給の話題が時々語られています。健康で元気なうちにもらっておくべきだとか、早くからもらってそれを運用資金として投資信託に回すとか。

そんな中でも繰り上げ受給で一番魅力的だと思うのは、受給金額次第では将来に渡って住民税非課税世帯を維持できる可能性です。住民税非課税世帯のメリットは、納税以外にも高額医療費制度の限度額だとかいろいろあり、今更ここで言う必要もありませんよね。

現在我が家はどうどうたる住民税非課税世帯なのですが、今年は事業収益が多少増えそうなので、このまま行くと来年はギリギリ非課税ではなくなることが濃厚となっています。でも、60歳で事業をやめて繰り上げ受給で年金生活に入れば、繰り上げ減額された年金収入で再び住民税非課税世帯入りを果たせるかもしれません。う〜ん、それは旨味がありそうだな〜。

 

いろいろ調べてみると、繰り上げ受給には当然メリットばかりではなく、いくつかのデメリットもありました。60歳受給の場合、65歳受給基準で24%減額されることはもちろんですが、それ以外にも障害年金や遺族年金受給に制限があるなどのデメリットがあるようです。また、「211万円の壁」と言われる住民税非課税世帯の認定基準についても、いつまでも今のままかどうかは誰にもわかりません。少子高齢化が進むと、どこかでハードルが上げられる可能性はあるでしょう(下がることはないでしょうが)。

 

ワタシの場合、60歳で仕事を完全リタイアして24%の減額を受け入れて繰り上げ受給を開始したとしたら、今年の収入で決まる来年は無理だとしても、61歳からの4年間は住民税非課税世帯に戻れるでしょう。それまで健康に留意して、障害年金や遺族年金のお世話にならないように気を付ける必要はありますが。しかしその後65歳になると、配偶者加給年金や年額50万円の個人年金を受け取れるようになるので、結局「211万円の壁」を越えて非課税世帯ではなくなってしまいそうです。つまり、わずか4年間だけ非課税世帯でいられるだけになってしまいます。

たった4年間のメリットだけで、残りの人生◯十年間の年金が24%減額され、ワタシが死んだ後に残された妻も、遺族年金が24%減額された年金ベースになってしまいます。なんだかちょっと割に合わない感じがするのはワタシだけ?今せっかく短時間で高効率に必要最小限の生活費を稼げているのに、その仕事を来年投げ捨ててしまうことも、ビンボー性のワタシにはいささか抵抗感があります。

結局長年サラリーマンだったワタシの場合、できれば今の仕事を60歳以降も細々と続け、65歳になったら老齢年金と加給年金、および個人年金のフルセットをもらい、多少の住民税を払って行くほうが良いのではないかという結論になりました。ワタシに万が一のことがあった場合、妻をリスクに晒す必要もなくなりますしね。これって、ほとんどの大卒サラリーマン家庭に当てはまるのではないでしょうか。

 

まぁ本来、こんなセコいこと考えなくてもいいように、計画的に資産形成してセミリタイアしたはずなんですよね。60歳を過ぎたら、もし今の仕事が途絶えたとしても、必要な分だけ資産を取り崩して生活していけばOKという計画になっているハズなのです。どうしてもチマチマと計算して、どっちが得か?とか考えてしまう・・・嗚呼!ビンボーが体に染み付いている自分が情けないです。

じゃあ、70歳まで繰り下げしたら得か?・・・いやいや、ぜんぜん分かってないな・・・。笑

 

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