アラカンおやじのセミリタイアライフ

55歳で早期退職したサイドFIREおやじが日常と昔話を綴ります

親ガチャ大外れ

ワタシの父と母は昔から仲が悪く、幼い頃から両親が別居をしていた関係で、お世辞にも楽な生活ではありませんでした。小学生のころからなんとか生活費を援助したいと思い、ひとりで新聞販売店にアルバイトのお願いをしに行ったほどです(なんと健気な・・・涙)。その時はさすがに雇ってはもらえませんでしたが、高校入学と同時にアルバイトを始め、自分で3年間の学費と昼食代や小遣いを稼いで卒業しました。大学は、父に頼んで入学金だけなんとか出してもらえましたが、高校同様入学以降はバイトに明け暮れ、学費や自分の生活費を稼いで卒業しました(5年掛かりましたが・・・笑)。その頃はまだ学費が安かったので、夏・春の休みに1ヶ月バイトすると、半期分の学費(12.5万円)くらいは稼ぐことが可能でした。今ならとても無理だったでしょう。

 

両親はワタシの結婚後にようやく離婚し、その後ワタシは再婚した父の近くで暮らし、母は姉の近くで暮らしていました。どちらもすでに亡くなっています。酒好きだった父は25年前に肝臓がんで、母はセミリタイアする前の年に亡くなりました。

 

父が亡くなった後、遺産について継母から何も聞かされませんでした。あの父がそれほど多くのお金を持っているとは思っていませんでしたし、マンションも継母名義なのを知っていました。なにより、まだ若かったワタシはあまり遺産相続に関心を持っていませんでしたので、相続金がないことを何も疑問に思いませんでした。今考えると、継母はワタシの実印もなしにどうやって処理したのでしょう・・・?
母が亡くなった時は、田舎の家と預金が少し残されていることを姉から聞かされましたが、離れて暮らすワタシとの書類のやりとりを簡便にするために、一旦相続放棄をして欲しいと言われました。精算後に姉から直接ワタシにお金を渡すとのこと。姉を信じて言われるがまま相続放棄の手続きをしましたが、あれから5年経ちますが、案の定音沙汰なしです(笑)。もう一生姉と会うこともないのでしょう。

 

YouTubeとかで相続の手続きについて解説する動画などをよく見かけますが、残念ながらワタシには何も関係がない話でした。高校生の頃から学費の援助も受けられませんでしたし、結局遺産は1円も相続をしていませんが、そんな両親に特に文句があるわけでもありません。遺産相続という観点だけで言うと、「親ガチャ大外れ」という感じなのでしょうけど・・・。
その一方、両親どちらの介護もすることはありませんでしたし、金銭的な面倒を見ることもありませんでした。世間では親の介護が理由で退職せざるを得ない人や、老老介護に疲れて最悪の道を選ばざるを得ない人がいることを考えると、遺産相続なんて贅沢を望んではいけない立場なのかもしれません。子供に介護をさせることなく亡くなった両親は、ある意味立派だったのかもしれません。「親ガチャ大外れ」なんて言うと罰が当たるかも・・・(怖)。

 

で、ワタシと言えば、100%自力である程度の資産を作り、いまでは呑気にセミリタイアできていますが、妻や息子には将来ワタシの介護をさせたくないし、ある程度資産を残して死にたいとも考えています。アラカンになってから今まで以上に健康に気をつけるようになってきたのも、セミリタイア後にもせっせと資産運用を続けているのも、こういった理由からです。文字通り「ゼロで死ぬ」を実行した両親を見てきましたが、ワタシはそうはしたくないのです。将来息子に「親ガチャ大外れ!」と言われずに死にたいな〜、と思っています。

 

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