アラカンおやじのセミリタイアライフ

55歳で早期退職したサイドFIREおやじが日常と昔話を綴ります

アーリーリタイア向き不向き

ちょっと前の話になりますが、「FIRE卒業」とか「FIRE失敗」とかいうワードがトレンド入りしたことがありましたよね。要は、今の職場が嫌で超アーリーリタイア(単なる自己都合退職?)してはみたけど、何もすることがなく、他人とのつながりが減ってしまう生活に耐えきれなくなって(承認欲求不満)、結局再就職して働き出したということなんだろうと理解しています。

確かにアーリーリタイアしてみると、それまでの会社員時代とは違って、日常的に家族以外の他人と接する機会は激減します。早い話、この変化に適応できる性格かどうかということだと思います。これってアーリーリタイアに限った話でもなく、定年まで勤め上げて退職したとしても結局同じことなんでしょうけどね。タイミングが早いか遅いかだけの違いのような・・・。だって平日の図書館やドトールでは、大勢のリタイアおじさんたちが落ち武者のような目をして長時間新聞を読みふけっていますもの。

では、そういうワタシの場合はどうだったか?早期退職したのはコロナショック直後で、すでにリモートワークが始まっていたため、誰にも面と向かってご挨拶すらする機会のないまま、送別会もなしにフェードアウトするかのように退職となりました。その後も会社の誰とも顔を合わせていませんし、電話もしていません。ですが、決して強がりではなく、それに不満を感じたり寂しくなったりはしませんでした。それよりも、32年間の長きに渡ったサラリーマン生活とついにおさらばできた嬉しさと、自分なりにやりきった充実感の方が、遥かに大きくワタシの心を支配していたように思います。

自分のことをそれほど人付き合いが苦手な人間だとも思いませんが、もともと必要以上に人と群れるのが好きではないタイプでした。学生時代も一人で決めて一人で行動することが多く、卒業後も昔の同級生と会うこともなく、同窓会にも出席したことがありません。完全に次の新しい世界に心が移っていて、今までのことにまったく興味が持てなくなってしまうのです。社会人になって3度転職しましたが、その時も同じでした。ですから4年前アーリーリタイアした時もこれらとまったく同じ気持ちで、会社を辞めて新たなセミリタイアの世界に人生のステージを移したので、これから家族との楽しい生活が始まると思うとワクワクして過去のことにまったく関心が向かなくなったという感じです。

今は妻と3匹の猫たちと、おだやかでのんびりした生活を満喫しています。妻とおしゃべりしながらゆっくり食事したりお茶したり、猫たちと遊んだりお世話をしたり、自宅で昼寝を挟みながらちょっとだけ翻訳をしたりして過ごしています。毎日の買い物や家の掃除があったりするのでそれなりにやるべきこともあり、暇を持て余すことはありません。こういう生活をすることこそがアーリーリタイアした目的なので、当然今の生活に十分充実感を感じています。だから別に誰かと会いたいとも思いませんし、きっと久しぶりに他人と会ったとしても誰とも価値観が合わないでしょうから、2時間も話しているとストレスを感じてきちゃうと思います。結局FIREやアーリーリタイアに向くかどうかは、社会的な責任も家族以外とのコミュニケーションもない、ゆる〜い生活に充実感を感じられる性格かどうかがカギのような気がします。知らんけど。

 

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